ぽんぽこの愉快な乗物たち





ギアボックス(ギア類が付属する側)のオイルシール交換とギア部の簡易説明

前回はギアボックスの簡単な方(ギアシフトペダル部とクラッチシャフト部)の
オイルシール交換だったので・・・
今回はギアボックスのギア付きの面倒な方を整備します。

各シール部分からのオイル漏れ対策と各ギアの状態確認をして行きます。

※整備している?のは2002モデルのギアボックスになります。
※2005年モデル以降や
※2007年モデル以降とパーツ構成が異なってる場合があります。

それでは始めましょう。

こっち側の各シール部分からのオイル漏れ対策と
各ギアの状態確認をしました。

では行きましょう・・・
まずはキックスターターギア横のアイドルギアを外します。

アイドルギアを固定しているロックリングを平らにして・・・

12mmソケットレンチでボルトを除去・・・

取れた。

そうしたらキックスターターギアから・・・リバースギアシフトフォークを取外しちゃおう。

偏摩耗は特に無いけど・・・精度は・・・

では次。
このシャフトを抜いてしまいます。 引っ張れば取れる(笑)

そうしたら・・・アイドルギアのアッシー毎取外します。

取れた(笑) このピンの向きに注意!! まぁ間違えないかな・・・

ではキックスターターギアからスプリングを外して

キックスターターギアを丸ごと引き抜きます。
抜けない時は裏側からハンマーでトントンすれば出てきますね。

取れたでしょ。
スプリングは無くさないように一緒にしておこうっと・・・

ギア裏側?はラチェット構造が見れますね。
特に不具合無いので今回はそのままにします。

では・・・本丸に・・・

このシフトフォークシャフトを抜き取ります。

ツマンデ・・・ヨイショ

シャフト抜いたら・・・シフトフォークが2個宙づり状態。

まず上側の3・4速を受け持つシフトフォークを外し

次に下側の1・2速を受け持つシフトフォークを除去。

取れた。
けど・・・やはり精度と言うのか施工が悪いと言うのか
微妙な感じではあります。使えてるけど・・・

さて残っているのはメインシャフトとクラッチシャフトですね。
これらを同時に外しますよっ


ではケース裏側より作業に入ります。

最初にクラッチシャフトを14mmソケットを使い・・・
優しく叩いて少しずらします。
(メインシャフトと抱き合っているので単体では取れません。壊れます)

※クラッチシャフト端部はローラーベアリングになってるので力要りません。

クラッチシャフトはずらしてフリーになっているで
今度はメインシャフトを優しく根気よくコンコン・・コンコン・・

反対側では手で押さえておこう。

で・・・

取れたよ〜

想定してるより構造が簡単で良かったです

でクラッチシャフトはこんな感じ・・・

ケース側端部はローラーベアリングで・・・

クラッチ側に行くほう。このスプラインでクラッチ板を噛み噛み。
中はクラッチリリースロッドが通るトンネルがあります。
うーん・・・酷く錆びてる><

でメインシャフトは・・・
ドライブシャフトへ行く方より見て行くと・・・

ベアリングが最初に入っているのですが
軸側にしっかりとシール材にて止められてます。
オイルのリーク対策でしょうか?

右手よりベアリング・1速ギア・シフトスリーブへと続きます。
画では1速側にシフトスリーブを動かしています。

2速ギア側にシフトスリーブ移動

んで、此方は左側より・・・
ベアリング・4速ギア・シフトスリーブ・3速ギア・2速ギアへと
連なっています。
画は3速側へシフトスリーブを移動

で最後に4速側にシフトスリーブ移動って感じ。

端部のベアリング。もちロシア製。。。

今回はギア部のベアリング交換は無しです。。。
変えるならHerzog製ギアに交換する際にしようかなと思ってます。

そうそう、外したケース側もUPしておかないと・・・

シフトシャフトのラチェット部ですね。
ケースのボルトを緩めるとリターンスプリングをフリーに出来ます。

ボルト横にシフト調整用のピンが両サイドあります。
見えないよね・・・><
不具合が無い限り弄りませんから見えなくても良いかも(笑)

右側は外部より見たところ。ナットを緩めてシフト調整が出来ます。

シフトシャフトは此方側でブラケットにてボルト固定

で反対側のシフト機構ですが・・・
大きいがシフトプレートで小さいのが
リバースギアシフトプレートになります。
シフトシャフト横に立っているピンはリバースギアの調整ピン。

リバースギアのレバーはこんな感じで繋がってたりします。

リバースの状態だとこういう状態になりますよ〜

シフトシャフトを取り外すにはこのネジを緩めてカバーを外し

この中にあるサークリップとスリーブを除去すれば取れます。
今回は作業しません。

ギアのあるケース側中央の突起二つは
キックスターターギアの始動時回転や廻りすぎを防止する為の突起。
弄る必要もないので・・・そんな感じ。

あっ・・・反対側の細部も

シフトペダルのギアシフト。
これの凹部をシフトシャフトのピンと合わせて接合します。

奥に見えるレバー状の物はシフトプレートのラッチになります。
手前のピン状の物はニュートラルスイッチになります。

なんか・・・ダラダラッと長くなってますが・・・

オイルシールも交換しないと・・・では行きますよ〜。。。

オイルシールの交換は指で示してる2か所と・・・

リバースギアレバーの1か所になります。

オイルシールを外すツールがあれば良いのですが・・・
そんな物持って無いので

まずはメインシャフト側のオイルシールを
裏面からドライバーで・・・

グイグイ。スコっと。

キックスターター側は表からドライバーで・・・

グイグイ。スコっ・・・あっ>< 淵に少し傷が・・・
慎重に作業しましょう。

メインシャフト側のオイルシールを入れちゃいます。
オイルシールインストールツールがあれば楽ですね。
無いので古いオイルシールや木片等使い優しく入れていきます。
オイルシール接触面はしっかり脱脂しておくのも忘れずに。。。

同様にキックスターター側も入れちゃいます。

出来た。

画のように私のウラル姫はリターンスプリングが付けられてます。
これがあると足で踏みこむ事でバックにする事が出来ます。
離すとレバーがスプリングの力で戻ります。超便利(笑)
俗に言う「クリメカ仕様」ですね♪

では、スプリングをレバーより外し固定しているナットも外します。

取れたよ〜

そうしたらリバースギアシフトプレートも外してしまいましょう。

これでオイルシールが取れますね。

ドライバーでそっとグイグイして外しちゃおう。

出来た。

取れたよ〜

旧オイルシールはSC型だったのですが今回はTC型にします。
シングルリップかダブルリップかの違いです。

古いオイルシールを使ってトントン。
フラットでオイルシールに傷付けないものなら何でもokです。

入ったよ〜

そうしたら逆手順で元通りにします。

ほら・・・レバー復活(笑)


では・・・次はギアボックス組み立てなのですが・・・
別ページで手順を紹介します。

・・・ではでは次回もお楽しみに、お疲れさまでした。

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